そこには新しいメトロ・ヌイが形づくられていた。
ガーメトロのマトラン、トルミスは長いこと海岸沿いを歩いていた。海岸には変わったものがたくさんあった。いろいろなものが漂着し、ディスクが流れ着くこともある。
しかし、今日は特に変なものが漂着していた。銀色の、円筒形のチューブのようなもの……非常に巨大なチューブだ。直径2〜3メートル、長さ10メートルほどの奇妙な筒。それが今、トルミスの前にぽっかりと口を開けていた。
トルミスは恐る恐る筒に入っていった。
ようやくチューブの端にたどり着いた次の瞬間、異常なものを見てしまったのだった。
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| ↑ 謎のチューブの中にあった古びたイグニカ。 これがトルミスの運命を変えることになるのだった……。 |
トルミスはそろりと手を伸ばし、冷たいイグニカにそっと触れた。
そのとき、イグニカが触れたところから熱くなり、色が変わり、光を発し始めた。マスクの縁を岩盤に押さえつけていた岩が砕け、マスクは銀色の光を取り戻した。
トルミスはゆっくりとマスクをのぞき込んだ。
「 よくぞ来た、新たなトーアよ。」
よく響く声がトルミスを包んだ。トルミスはあたりを見回したが、誰もいない。だが、声の主は確信できた。グレートスピリット、マタ・ヌイだ。
「メトロヌイが二度と滅びることのないよう、新しいトーアとなれ。ここにカノイマスク・イグニカを授けよう。トーアスーバに持っていくのだ。変化が起きるだろう。何かわからないことがあればここに来て尋ねるがよい。幸運を祈る。」マタ・ヌイの声はそこで消えた。
トルミスは走り出した。遠くはなれたトーアスーバに行き着くと、そこにはすでに二人のマトランがいた。レペックとコメレというマトランだ。レペックはアボーキー、コメレはヴァヒを持っていた。三人のトーアがスーバにマスクをおくと、光があたりを包み、3人は変身を始めた。
かくして、3人はトーアとなったのである。
